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無性に海が見たくなる時がある。

故郷の景色-3
国東半島の海


故郷の景色-2
古事記、国生み神話にも登場する姫島


故郷の景色-4
金比羅岩


故郷の景色-5
国東半島粟島神社の岬


 山に住んでいると、無性に海が見たくなる時がある。うまい具合に山猫軒の定休日と重なった時は国東半島の岬巡りへ出かける事が多い。
 しかし定休日だからといって、いつも自由に時間が取れる訳ではない。
 今日は定休日、青空が広がり国東半島へ出かけたい気分だが、大分市へ用事がある。国東半島のドライブを断念してビルと車の群れの大分市街へ向かった。

 大分市は海と山に挟まれた、人口40万人ほどのさほど大きくない街である。少し寄り道をして市街地のはずれにある、海辺の兵町へ立ち寄った。
 45年前に地方創生の『大分新産都』という構想の元、海岸を埋め立てて造られた臨海工業地帯の端っこにある、コンクリートの護岸で造られた小さな桟橋のある町である。
 そして浜町は私が生まれた町で、今はコンクリートの岸辺だが私の子供の頃は砂浜の広がる漁師町であった。

 手を伸ばせば届きそうな軒の低い板張りの家が連なり、その板張りの家の間をアミダくじの様に路地が縦横に走っていた。そして路地を駆け抜けると砂浜と青い海が広がっていた。

 子供の頃はその砂浜で遊んだ。潮の引いた砂浜に小さな穴を見つけると海水を手ですくって穴へ流し込む。すると10センチ位の棒状の形をしたマテ貝が、潮が満ちてきたと勘違いしてニョキッと顔を出す。それが面白くて穴を探しては海辺まで走って両手で海水をすくい駆け戻って穴へ流しこむ。遊び疲れて浜辺にある井戸の手動式ポンプの柄をグイグイと動かしてポンプの口から出て来た水を飲むと、海水を含んだ水でしょっぱくて吐き出した。

 今はもう、そんな景色は無いけれど、桟橋に繋がれている漁船を見ていると、今もこの町が漁師町なのだと、なんだかホッとする。

地方都市は小さくて少し車を走らせると、日常から脱した色んな風景を見せてくれる。もっとも山猫軒自体が非日常的な空間ではある。


故郷の景色-5
大分市浜町

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